フッ素樹脂関連 用語集 「素材」カテゴリー
素材用語一覧 | ||||
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アイソスタティック成形 | アニール処理 | エコノール | カーボンファイバー | グラファイト |
コンパウンド | 充填材 | 焼成 | 等方圧プレス機 | ドライバック成形 |
トランスファー成形 | ホットコイニング | 予備成型 | ラバー成形 | ロッド |
圧縮成型 |
→アイソスタティック成形技術ページへ アニール処理解説.アニール処理とはアニーリングと同様でプラスチックの残留応力を取り除く熱処理のことです。 歪みを低減させることができます。
エコノール解説.摺動性やクリープ特性に優れた充填材で軟質金属材向け軸受けに適しています。 耐摩耗性、圧縮クリープ特性を改良することができます。
→関連技術情報を見る カーボンファイバー解説.炭素繊維のことで耐摩耗性、耐クリープ性に優れている充填材です。 引張強度、伸びにも優れています。
→関連技術情報を見る グラファイト解説.グラファイトとは炭素からなる元素鉱物のことで黒鉛とも呼ばれます。 摺動性に優れており、急激な熱変化にも耐えられます。
→関連技術情報を見る コンパウンド解説.樹脂コンパウンドとは、原料樹脂(ナチュラル樹脂)に顔料や添加剤、他の樹脂などを混ぜ合わせ、新しい外観、物性、機能を持たせることです。 フッ素樹脂コンパウンドはフッ素樹脂自身のすべり性を維持しながら第2、第3の付加価値を加え耐磨耗性、硬度アップ、耐クリープ性、寸法安定性、熱伝導性などの高機能性を持たせます。
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充填材解説.PTFEが持つ性質を変えることなく、耐摩耗性や耐クリープ性、耐薬品性など物性の向上をすることができます。 充填材の性質が製品に大きな影響を与えるため、用途に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
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360~380℃ほどで焼成し全体が透明のゲル状にしてから冷却します。
成形物の大きさ、パウダーの分子量、特性などによって、焼成の温度や昇温速度を設定することが重要です。
→関連技術情報を見る 等方圧プレス機解説.圧力容器にセットされたゴム型に粉体を充填して加圧成型する方法です。
粉末充填と加圧成形体の取り出しの自動化で大量生産に適しています。
ドライバック成形解説.ゴム型を圧力容器内に粉末原料を組み込み、圧力媒体は液体(グリセリン・油)を使って、粉体を成形する成形法のことです。 アイソスタティック成形は水中で行うのに対し、こちらは水の中では行わず、通常の空気中で行うため、ドライバック成形と呼ばれます。
計量器に粉末を充填することで成形体を自動で製造することができます。 また、フッ素樹脂の場合、直圧の圧縮成型と違い、上下の圧力ではなく、素材の周囲に圧力をかけて固めるため、直圧成型より長い素材を生成することができます。
→ドライバック成形ページへ トランスファー成形解説.圧縮成型法の一つで、材料を加熱されたトランスファチャンバ内に挿入し、あらかじめ密封されたキャビティ内に加熱加圧して射出し、冷却硬化後に金型から取り出します。 圧縮成型と比較して金型構造が複雑になり、金型費用が高くなるが、作業能率が良いため量産向きといえます。
ホットコイニング解説.ダイヤフラムのように薄肉でやや複雑な形状のものを成形するときは、焼成後、別の金型(2次成形用金型)にいれて圧縮しながら、加圧下で冷却し必要な形状に仕上ます。この方法をホットコイニング法といいます。フッ素樹脂の場合、その後、より複雑な形状や寸法精度の必要な製品は、さらに機械加工での切削加工を必要とします。ホットコイニング法は代表的なフッ素樹脂であるPTFEの成形に用いられる最も一般的な方法です。PTFEは融点以上の温度になっても非常に高い溶融粘度を有する為、この方法が用いられます。
→関連技術情報を見る 予備成型解説.フッ素樹脂原料を圧縮成型した状態のことを指し、この状態を予備成型と呼び
、「焼成」「冷却」を経てフッ素樹脂の成形品(素材)となります。
ラバー成形解説.PTFEを成型する金型は、金型の一面をフレキシブルな膜(ゴム膜など)で構成し、粉体原料を充填した成形金型を加圧タンク内の水中に沈め、静水圧を成型圧力として加えます。金型にゴムが使われていることからラバー成形と言われています。
アイソスタティック成形はラバー成形ともよばれています。
→関連技術情報を見る ロッド解説.棒、竿状の物のことです。フッ素樹脂の場合、棒状の素材の状態のことを指します。
圧縮成型解説.材料を金型に入れ、圧力と熱をかけて成形する方法で密度の高い成形品ができます。成形材料の損失が少ない、成形能率が低い、多種少量製品向きなどが特長です。 フッ素樹脂の場合、PTFEなどは融点以上の温度に上げても、流動化しないため圧縮成型により成形します。
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